日経225先物取引の特徴とは?

日経225先物取引は、人気が高くがたくさん参加していますが、このように人気がある大きな理由として、大きく分けて下記の4つの大きな特徴が挙げられます。

日経225先物取引の4つの特徴

  1. メジャーなマクロ商品
  2. 投資効率の良さ
  3. 流動性が高く安定している
  4. コスト面で非常に有利である

それでは、今から日経平均の特徴について一つ一つ解説していますね。

1)メジャーなマクロ商品

日経225先物では投資対象が日本経済そのものであり、個別銘柄と違い倒産リスクがありません。個別銘柄のように企業ごとの業績やセクター要因に価格が影響されにくいというメリットもあります。また、個別銘柄ではしばしば「日経平均が上がっているのに、保有株は上がらない」ということがあります。

マーケット全体が賑わいを見せ、半数以上の銘柄が値上がりしていても、自分の保有銘柄が値上がりするとは限らず、値上がりする業種や銘柄を予想することは容易ではありません。しかし日経225先物であれば、銘柄選びのリスクを避けることができ、また個別銘柄ごとの情報収集の苦労からも開放されます。

また、よくニュースなどで耳にするGDP、鉱工業指数、機械受注などの速報値によって、「その瞬間ダイナミックに反応する」のも、日経225先物の大きな魅力のひとつです。メジャーなマクロ商品であるということは、日本経済や日本企業の現在と未来のありのままの姿を素直に反映するということでもあるのです。

2)投資効率の良さ

個別株などに比べ、相対的に少ない証拠金で取引に参加できることから、少ない資金で大きな取引を行えるレバレッジ効果の恩恵があります。例えば、日経225先物指数16000円で日経225先物を1単位(1枚)買う場合、16000円×1000倍(1枚あたりの取引単位)で1600万円もの金額が決済金額として動いています。1600万円!そんなお金どこにもないよ~と感じている人も多いと思います。

しかしご安心ください。実際には証券会社が設定する証拠金(大体どこでも100万円以下)の金額での取引することが可能です。もちろんこのレバレッジは損失にも効いてきますので、この点はレバレッジの利点と同時にリスクでもあります。

3)流動性が高く安定している

日経225先物取引には毎日たくさんの投資家が参加しているため、一日の出来高は大変多く、「売りやすく買いやすい」環境であるといえます。また、日経225先物の呼値単位は10円(日経225miniの場合は5円)と小さく、希望する価格帯で売買することが容易です。このように流動性が高いということは「買いたいときに買いやすく、売りたいときに売りやすい」ということであり、これは売買する上で大きな安心感となります。1日のボラティリティー(商品価格の変動率)が比較的安定しているという点も魅力的だといえます。

4)コスト面で非常に有利である

その他、手数料などのコスト面でも日経225先物は有利な点が多いといえます。日経225先物では、売りポジションであっても買いポジションであっても相場に参加するコストが同じであることもメリットのひとつです。また、株式の信用売買における売建(空売り)では、貸株料や場合によっては逆日歩(株不足の際にかかる特別な貸株コスト)が必要なこともありますが、日経225先物では売建であってもこのようなコストは一切かかりません。

 

日経225先物取引の特徴についてお話したので、次は先物取引を実際に行っていくにあたって、
覚えておきたい先物取引の基本についてお話していきます。

 

 

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