相場の格言集-か行
買いたい弱気、売りたい強気
株式投資の基本は、あくまでも自己判断が大前提となっており、ある意味それは、孤独な世界といえるかもしれません。株式投資を決断するに当って、周りに意見を求めようとし、自分の判断を正当化しようとする傾向にありがちです。そしてやがては、希望的観測に陥ってしまいます。それを説いたのが、この格言です。
買いにくい相場は高い
安いからというそれだけの理由で、株式を買う人がいます。相場全体が割安の水準にある時ならば、この方法は生きてくるのですが、普通の状態で特定のある株式だけが安値にあるからといって無条件で買うと、全く上がらない場合が多いものです。株価が安い位置にあるのには、それなりの理由があり、それとは逆に、株価が高いのにはそれなりの理由があるということです。好業績、成長期待、更に人気のも加わって高水準を維持してきます。ただ株価が高いという理由で敬遠していては、良い相場に乗れないという意味の格言です。
株が高いときは最上に見え、安いときは最低に見える
相場全体が加熱している時には、一般投資家は「今買わなければ損」とばかりに資金を株式市場につぎ込むのである。反対に、株安が続くと株式投資への関心は薄れるので、株の人気は低くなるという意味。
株価の里帰り
相場全体にリズムがあり、上昇と下降を繰り返すように、個別銘柄の動きにもサイクルがあるという意味。今は手が出せないような高値になっている株でも、待っていればいつかは過去の株価まで戻ることが多い。「株価はもとの古巣に帰る」と同様の格言。
金のなる木は水では生きぬ、汗をやらねば枯れていく
投資は研究第一であるという意味の格言。コストをかけて研究資料を集めるのは、投資家にとって大切な要素の一つです。
風が吹けば桶屋が儲かる
「風が吹くと砂ぼこりが出て盲人が増え、盲人は三味線をひくのでそれに張る猫の皮が必要となって猫が減り、そのため鼠が増えて桶をかじるので、結果的に桶屋が繁盛する」と言う意味から、何か事が起こると、めぐりめぐって意外なところに影響が及ぶと言うこと。この格言は、何でも材料にしてしまう株屋を皮肉った意味でも使われることがあります。
閑散に売りなし
大きな動きを繰り返した相場において、ある時から上にも下にも行かず、いわば無風状態になることがあります。これを「もち合い」と言います。このもち合い状態は、値幅がなくなるにつれ出来高が減少していき、ついには全く株価が動かなくなります。株価が動かなければ、売り買いどちらも手が出せなくなり、市場は閑散(カンサン)としていきます。もち合い状態が長く続いた終焉で、長期間我慢していた投資家がいっせいに買い始め、そして売り込んだ人も買い戻しに入って、意外な上昇相場が登場します。「閑散に売りなし」とは、もち合い状況で安易にカラ売りする行動を避けることを説いた格言です。
逆日歩に買いなし、逆日歩に売りなし
信用取引で、空売りが空買いを上回って株不足となったとき、買い方は逆日歩が入ってくるので有利であるが、一方で売り方が買い戻しに出るので、勢い余って買い進まれ、株価が高騰することになる。こうした株は、逆日歩が解消された途端に本来の「売り」に反転し、株価が急落するケースが多いという意味の格言。
罫線は相場師の杖である
相場が安値圏なのか、高値圏なのか、トレンドは上昇トレンドか、下降トレンドなのか、過去の高値や安値はいくらなのかといった事を知る上で、罫線(チャート)は大変必要なものであるという格言。
罫線屋、罫線引き引き足をだし
罫線(チャート)分析が数ある投資分析のひとつであることを忘れると、振り回されて足(損)を出すケースもあるということを皮肉った格言。多くのチャート分析手法がありますが、実際には局面ごとの使い分けが重要とされています。
決して相場巧者となるな、まして場面巧者となるな
勘やそれまでの経験に頼ってうまくいくこともあるが、その場のアヤで稼ぐような投資では長く利益をあげ続けることはできないという格言。売ったり買ったりをその場しのぎで繰り返していくのでは、いつか大きくケガをすると戒めた言葉。
国策には逆らうな
経済や企業の業績は国の政策に影響を受けますから、それを無視してはいけないという意味。株式市場では、正しいかどうかよりも、実際に企業に影響があるかどうかの方が重要であり、「国策」が正しいかどうかよりも、どのような影響があるかを考えることが大事です。
相場の格言集-コンテンツ一覧
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- アタマとシッポはくれてやれ
- 上がった相場は自らの重みで落ちる
- 当たり屋につけ
- 当たり屋に向かえ
- 騰げは別々、下げは一緒
- 意地商いは破滅の因
- 一運、二金、三度胸
- 一文惜しみの百失い
- 噂で買って事実で売れ
- 売り買いは三日待て
- エコノミストは理路整然と曲がる
- お金を儲けることとそれを維持することは全く別のものである
- 押し目待ちに押し目なし
- 鬼より怖い一文新値
- 大もちあいは大相場
- 大回り三年、小回り三月
- 大儲けは時代の変わり目にあり
- 買いたい弱気、売りたい強気
- 買いにくい相場は高い
- 株が高いときは最上に見え、安いときは最低に見える
- 株価の里帰り
- 金のなる木は水では生きぬ、汗をやらねば枯れていく
- 風が吹けば桶屋が儲かる
- 閑散に売りなし
- 逆日歩に買いなし、逆日歩に売りなし
- 罫線は相場師の杖である
- 罫線屋、罫線引き引き足をだし
- 決して相場巧者となるな、まして場面巧者となるな
- 国策には逆らうな
- 最初の損は最良の損
- 三空は売り
- 知ったらしまい
- 筋の耳打ちは信頼するな
- 静中に動あり
- 節分天井の彼岸底
- 相場に過去はない
- 相場の器用貧乏
- 相場は明日もある
- 相場は相場に聞け
- 損して休むは上の上
- 損切りは素早く
- 備えあれば迷いなし
- 辰巳天井
- 卵は一つのカゴに盛るな
- つかぬはやめよ
- 強気相場は悲観の中に生まれ懐疑の中で育ち楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく
- 天井三日、底百日(三年)
- 天井売らず、底買わず
- 遠くのものは避けよ
- 逃げる時は迷うな
- 二番底は黙って買え
- 上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売れ
- 登り百日、下げ十日
- 初押しは買い、初戻しは売り
- 早耳の耳だおれ
- 半値八掛け二割引
- 半値戻しは、全値戻し
- 人の行く裏に道あり花の山
- 人も我もで相場は天底をつける
- 百冊の理論書は1回の売買にしかず
- 吹き値待ちに吹き値なし
- 二日新甫(しんぽ)は荒れる
- 棒上げは棒下げにつながる
- 曲がり屋に向かえ
- 見切り千両
- 「もう」は「まだ」なり、「まだ」は「もう」なり
- 森を見て木を見ず、木を見て森を見ず
- 保合い放れにつけ
- 戻り待ちに戻りなし
- 休むも相場
- 山高ければ谷深し
- 幽霊と仕手は正体の分からないのがいい
- 利食い千両(千人力)
- 理屈は後から貨車でくる
- 割高に売りなく、割安に買いなし
- 若い相場は目を瞑って買え